2023年7月19日水曜日

「海空の向こうへ」あとがき。

 初音ミク 「海空の向こうへ」 (オリジナル曲)


作詞:リカオン
作曲:アドム
イラスト:くられ(描き下ろし)


1.夏・恋愛ソングを目指して
前作「Re:BOOT MELODY」が3月投稿だったので、間隔的に次作は夏頃かな?
と思って、ずっとやりたかった、AKB系の夏曲を参考に作り始めました。
ピアノから入るイントロやサビのコード進行とかは意識していますね。
また、今作はリカオンさんに作詞依頼をお願いしようと考えていたので、
作曲する上で、かなり気合いを入れて作っていたと思います。

2.BPM170への挑戦
自分が作る曲のほとんどがBPM130あたりだったりするので、今作は少し苦戦しました。
どうしても、最近の曲に合わせるならこれくらい頑張らないといけないわけで、
ギタープレイヤー泣かせの速さです。ギターソロも曲の尺的に入れたくて、
人生で初めて、ギターソロを録音した翌日に指が筋肉痛?になりましたからね。

また、最近は分かりやすいメロディーを意識して作っているところもあって、
新鮮さを出すために、久しぶりに今作はセクションごとに転調しています。
おまけに、調子に乗って、最後も半音上げしたので、ギターを弾くのが大変でした。
ただ、間奏部分の手弾きは無理だったので、打ち込みギターです。ここの部分は、
どの音色でやるかすごく悩んで、結果的に、最後だけシンセも付けちゃいました。

3.初めての作詞オファー
今まで自分が作詞していない作品は、身内に書いてもらっていました。
これも、自分からこうして欲しい、ここを書き直して欲しいなど、
自分のわがままを遠慮せずに伝えることができたからです。

今回、リカオンさんに作詞をお願いすることになったのですが、
過去に「かき鳴らせ」「Re:BOOT MELODY」と歌詞募集作品にも関わらず、
自分の修正して欲しい箇所に素早く対応してくれていたので、不安はなかったです。
今作の日本語タイトルや歌詞のテーマは自分からのリクエストです。
実は最初に届いた歌詞はボツにして、一から書き直してくれています。
今後、作詞オファーNGになるんじゃないかなぁーって心配しています。

4.久しぶりのイラスト描き下ろし
今作を作る上で、思っていた以上の曲と詞が出来上がったので、
せっかくなら、イラストもオファーしてみよう・・・、と。
ダメ元で、「かき鳴らせ」でイラストをお借りしたくられさんに連絡を入れ、
すんなりOKが出ました。お借りしたイラストが、ミクさんの後ろ姿だったので、
いつか、くられさんにお願いできたらなぁーとは想っていました。
ラフ段階からカラーも入っていて、しかも、3つも用意してもらって、
すごい時間をかけてイラストを描いてくださったのが伝わります。
また、くられさんの手書き文字も好みドストライクだったので、
自分からリクエストさせていただきましたね。


5.ひとりごと
昨年の11月くらいから作り始めたので、だいぶ寝かせました。
自分のわがままに最後まで付き合ってくれたリカオンさんと、
忙しい中、理想投稿時期に間に合わせてくれたくられさんには、
本当に感謝しています。また一つ、人生の宝物ができた感じです。

急な引っ越しが決まって、こんなにドタバタしながら完成させ、
投稿するとは思っていませんでした。最近は、Twitterが不安定で、
またみんなバラバラになっちゃうのかなぁーと思いながらも、
あと2曲作ることができれば、オリジナル曲が20曲になるので、
なんとかそれまでは頑張りたいと思っていますけどね。

2023年3月9日木曜日

「Re:BOOT MELODY」あとがき。

初音ミク 「Re:BOOT MELODY」 (オリジナル曲)


作詞:リカオン(※ ピアプロ歌詞募集曲)
作曲:アドム

※ お借りしたイラスト(ピアプロ)
白浜ゆあ様


1.3月9日(ミクの日)投稿を目指して
YouTubeへの移行が完了するタイミングで新曲を投稿したくて、
移行が完了する翌月の3/9に投稿するのを意識して作り始めたのがスタートです。
もともと、いつかこの日に曲を発表したくて、よーやくきっかけが訪れた感じです。
今回も歌詞募集をする上で、どうせならイラスト募集もやってみようと思って、
募集期間を長く設けるため、8月が終わる前に、もう作り始めていたと思います。

2.ギター封印とストリングス
前作「かき鳴らせ」がギターメインだったので、今作はギター封印のターンです。
そして、これまで春を意識した曲は、ボカロ曲としてはまだ発表したことがなく、
季節感を出すために、ストリングスも入れたいと思いながら作っていました。
また、ミクの日に投稿するというのもあって、ミク誕生祭曲「Pastel Days
のファミリー曲になるように、なんとなく雰囲気をよせて作りました。

3.大幅な曲の再構成
曲の長さを考えたときに、いわゆる2番はあまり作りたくなくて。
手軽に楽曲をリピートできる時代に、この構成が古臭く感じてきて。
でも、2番をただ入れない構成だと短くなって、物足りなさを感じるのも事実で。
今作においては、当初はサビの後にBメロを繰り返す構成で作っていました。
ただ、いざメロディーを作り始めると、このサビだけじゃ想いが伝わらない、
もっと感情的なメロディーが欲しいってなって、サビ②に変更しました。
もうほぼアレンジが完成している段階での変更だったので、苦労しました。
また、サビ②ができたからこそ、イントロも満足に完成させることができました。

4.歌詞募集において
今回で3回目となるピアプロでの歌詞募集、応募作品は過去最高の全9作品。
投稿日を明確にしていたので、それを意識してくれた作品もありました。
そして、初音ミクの曲だからこそ成立する歌詞を書いた、
前作でもお世話になった、リカオンさんの作品を採用することにしました。
リカオンさんがこの作品に込めた想いが、自分の状況ともリンクしていて、
勝手ながら、自分への応援ソングとしても受け取れましたね。

もともと、リカオンさんとは前作の「かき鳴らせ」があったので、
別の方の作品を優先して採用したいと思っていたのですが、
あまりにも完成度が高すぎて、採用せざるを得ない感じでした。
また、今作も歌詞を採用する上で、何カ所か修正依頼をしています。
相変わらず素早いスピードでクオリティの高い修正対応で、
今後はしばらく、まずはリカオンさんに作詞をお願いすると決めましたね。

5.ひとりごと
結局、イラストの応募はありませんでした。自分だけ応募しても、
採用されないかもしれないコンペには応募しづらい気持ちも分かります。
思惑としては、気軽にイラストをお願いできる人と繋がりたいと思って、
募集してみた感じです。今後もピアプロにお世話になると思います。

実はこの曲を作り始めた当初、これでラストでもいいと思っていました。
YouTubeへの再投稿は、あくまでも過去の作品をキレイに残しておきたい、
という想いがあって、完了したタイミングなら違和感もない。そして、
応募で届いた歌詞の内容次第では、今作で最後になるかも、ってね。

結果的に、リカオンさんの歌詞を採用するなら、もう少しやってみよう、と。
なので、これを書いている段階では、もう次の新曲を作り始めているので、
少なくとも、この作品で終わることはありません。

2023年2月9日木曜日

「あみ~ゴメドレー(鈴木あみ)」あとがき。

「あみ~ゴメドレー(鈴木あみ)」 feat. 初音ミク×鏡音リン


2008年 鈴木亜美(鈴木あみ)デビュー10周年記念作品。
原曲:鈴木亜美(鈴木あみ)

Special Thanks:
・naou様(RipSync)
・さなり様(イラスト)
・やべっち様( http://www.55a35.com

※ 2008.07 公開作品


過去に作った作品なので、
思い出せる範囲で書いています。

0.鈴木あみは青春そのもの
自分は鈴木あみのデビュー時からのファンでした。
(鈴木亜美としての活動はほぼ把握していません)
TK好きには、TM世代やglobe世代などがありますが、
自分は、強いて言えばこの鈴木あみ世代になると思います。
いくらでも語れますが・・・作らなければならなかったのです!

1.制作期間は約半年
初音ミクを買った当初から、鈴木あみのカバーは考えていました。
Before or After」のデモ曲を作り終えたタイミングで、
息抜きとして、「love the island」のサビだけを作りました。
そして、この年で鈴木あみデビュー10周年になることを思い出し、
作れるかどうか分からないまま、メドレーの制作をスタートさせました。

2.あみ作品(サビのみ)
メドレーはシングル7枚目までは考えていたので、シングルのサビを作っては、
動画制作のテストも兼ねて、ニコ動に投稿し、反応を見ていました。
続きを期待しているコメントが多かったので、モチベーションを維持しながら
作り続けることができました。また、動画制作レベルの向上にも繋がりました。
いまだにフルで作ってくれ、というコメントが入るのがちょっと心苦しいです。

3.メドレーの構成について
鈴木あみのツアー(AMI SUZUKI 1st CONCERT Oh Yeah!)にて、
オープニングでは「love the island」のオーケストラ版が流れ、
そして、そのまま「BE TOGETHER」(しかも、アレンジがTMより)
という流れがすごく好きで、それを自分なりに表現したかったのです。
最初と最後に持っていきたい曲が決まっていたので、基本は、
シングルのリリース順が聴きやすいかなと。ただ、それだと次に
何の曲が流れるか想像できてしまうので、変化球を2曲用意しましたね。

本当はもっとつなぎにこだわりたかったのですが、
10分以上になるのは避けたかったので、いろいろカットしています。
強いて言えば、2曲目から3曲目のつなぎに少し苦労しました。
そして、「BE TOGETHER」の間奏だけは譲れなかったですね。

4.あとがき(2023.02)
今回は鈴木あみの誕生日に投稿しました。ニコ動への投稿時は、
投稿時間を誕生日に合わせられるかヒヤヒヤしましたけどね。
(当時は、予約投稿や投稿時間指定という機能がありませんでした)
動画の作詞・作曲の表記はCDの表記と同じになっているはずです。
(わざわざ当時、引用元のHP管理人へ問い合わせましたからね)
このメドレー制作があったからこそ、今の“ADM -MIX-”があり、
自分が生きてきた証をカタチにすることができて良かったです。

2023年1月30日月曜日

「ELECTRONIC MESSAGE」 あとがき。

「ELECTRONIC MESSAGE」feat.巡音ルカ


作詞・作曲:とふかふ(ふかふかP)
編曲:アドム
イラスト:またたびっち(描き下ろし)

※ 2009.01 公開作品


過去に作った作品なので、
思い出せる範囲で書いています。

1.「ルカ祭り」と「とふかふ祭り(エレメ祭り)」への同時参加
にゃっぽんというSNSの「HM-Network」コミュニティメンバー内で、
とふかふさんのこの曲をカバーするっていうのが流行っていました。
前作「ストレリチア」で燃え尽きていた時期でもあり、巡音ルカを
購入するかは悩んでいたのですが、カバーだったら間に合うかも、
とあまり力を入れずに作り始めたのがスタートだったと思います。

2.まさかのKAITO
またたびっちさんとやり取りをしている中で、ルカ×KAITOが
一部で流行っていることを知り、KAITOの購入も少し考えました。
それをまたたびっちさんに相談したところ、またたびっちさんは
KAITOをすでに持っていたのです!こちら側から歌って欲しいデータを送り、
送られてきたKAITOコーラスをこの作品に取り入れることが出来ました。

3.“ADM -MIX-”・“カバー曲”の表記がない理由
またたびっちさんから届いたイラストがあまりにも素敵だったので、
これを“ルカオリジナル曲”として発表できないか、とふかふさんに相談しました。
(本当は本人にはサプライズで発表したかったんですけどね)
カバー曲だと、この「ルカオリジナル曲」タグが付けづらい空気だったり、
“ADM -MIX-”を入れると、動画を再生してもらえないと思ったからです。

そしたら、とふかふさんは快く承諾してくれました。区別するため、
タイトル表記は、原曲「Electronic Message」から
アドム版は「ELECTRONIC MESSAGE」にしています。この手法は、
鈴木あみ版「BE TOGETHER」の影響を受けています。なので、
とふかふさんも“同じ仲間”として、すぐに理解を示してくれた気がします。


4.あとがき(2023.01)
当時のことを思い出す中で、よくあの短期間でここまで動けたなぁー、
と過去の自分が持っていたモチベーションに嫉妬しています。それも、
動画にある最後のSPECIAL THANKS表記がすべてを物語っていると思います。
思えば、ピアプロで使っているアイコンは、この時お願いしたものでしたね。
多くの人に支えられて出来た作品であったことを、改めて実感しました。

2023年1月7日土曜日

「スフィア」あとがき。

初音ミク 「スフィア」 (オリジナル曲)


2009年 Playstation®Home×ピアプロコラボ応募曲。

作詞:風杜鈴音
作曲・編曲:アドム

Special Thanks:
・Aki-t(あきの)さん
・日向梓 @azusa_key 様( http://azukifont.com

※ 2009.07 公開作品


過去に作った作品なので、
思い出せる範囲で書いています。

1.PS Homeのミクを見て感動
PS HomeはPS3内にあったオンライン広場みたいなソフトで、
初音ミクの初ゲーム化記念として、このPS Homeにミクがやってきました。
そして、ピアプロにて、ミクがPS Homeで歌う楽曲を募集していました。
自分は応募するつもりなかったのですが、PS Home内のベンチで寝ている
ミクさんを見ているうちに、やっぱり参加したい!ってなってしまいました。

2.時すでに遅し
この募集企画が少し特殊で、先に歌詞の募集「コラボA」があり、
そのコラボAに投稿された歌詞を歌った楽曲の募集「コラボB」を行う、
という段階を踏んで、応募しなければならなかったのです。そして、
参加する決意がついた頃には、もう「コラボA」は終わっていました。
(自分でコラボAに投稿後、コラボBにも投稿することは可能だったはず)

3.また風杜鈴音さんに救われました
応募を諦めていたところ、偶然にも、風杜鈴音さんが「コラボA」に
参加されていました。「コラボB」の締め切りまで1週間もないまま、
your color」以来の、詞先・曲後の制作が始まったのです。
サビ頭の“スフィア~”のメロディーが降ってきたところからスタートし、
やりたかったサビでのギターフレーズや、間奏でピアノのメロディーを
取り入れた感じです。あとは、ひたすらPS Home内のミクが歌っている
のをイメージしながら、作っていきました。

4.「スフィア」は恩返し作品の一つ
風杜鈴音さんとは、「ストレリチア」でお世話になっていたので、
これはいい恩返しができると思って、サプライズで完成させました。
また、動画のイラストは描き下ろしではなく、Aki-t(あきの)さんの
イラストを改めてお借りしたいということで、承諾を得て使いました。
でも、これは応募作品だったので、コミュニティ内でしか公開せず、
後に、Aki-t(あきの)さんには「LOVE BREAK」で、恩返しできました。

5.あとがき(2023.01)
こちらは、ニコ動内のコミュニティ限定動画として公開していましたが、
あまりにも想い出が詰まっている作品なので、YouTubeにも投稿しました。
さすがに、もうPS Homeを知らない人の方が多いと思いますし、
ニコ動のコミュニティがほぼ機能していない上に、管理人の自分が、
どうやってアクセスするのか分からないレベルで使えないですしね。
あと、ニコ動のブログ機能みたく、突然終了するケースもあります。
(なので、今はこうやってここにあとがきを残しているのです)

ちなみに、この作品はノミネート入りを果たしてしまいました。
なので、PS Home内でミクさんはこの曲を歌ってくれました。
その時の動画がYouTubeにもあるので、紹介しておきます。